漁業現場と水産海洋研究をつなぐ地域研究集会-地域のホットトピックは何か?
日 程:2022年11月3日(木)09:30〜17:30
開 催 場 所:国立研究開発法人 水産研究・教育機構 横浜庁舎 オンライン併用
共 催:国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産資源研究所
コンビーナー :米崎史郎(水産機構資源研)・高須賀明典(東大院農)・黒田 寛・
市野川桃子・亘 真吾・竹茂愛吾(水産機構資源研)・
宍道弘敏(鹿児島県大島支庁)・日比野 学(愛知水試漁生研)
参 加:本シンポジウムはどなたでも参加できます(参加費無料)
開催趣旨:
水産海洋学会は,前身の水産海洋研究会の創立1962年から数えて今年で60周年を迎える。
当学会は60年間「水産学・海洋学の研究者と漁業者との対話に重点を置きながら,生物資源と環境の相互作用を明らかにし,
水産業の発展に寄与する」という理念の下で学会活動を展開してきた。この理念を体現する学会活動の一つが「地域研究集会」
であり,2022年現在13の研究集会が構成され,当学会の最大の特徴となっている。地域研究集会は日本各地の地域水産業を取り巻く
諸問題を議論・検討する場として機能してきたが,各地域研究集会がどのような活動を展開してきたのか?を俯瞰する機会はほとんどなかった。
一方で,70年ぶりの漁業法改正やカーボンニュートラルの推進などに相まって,水産や海洋を取り巻く状況は大きな転換期を迎えており,
より柔軟に対応するためには,漁業現場,特に地域の声が益々大切になっている。
そこでこの節目の年に,直近10年〜将来の10年に焦点を当て,各地域研究集会が果たしてきた役割とその将来性・方向性を考えたい。
このシンポジウムを通して,この「地域研究集会」が今後も水産海洋学会の羅針盤となり続けることを期待する。
[座長:宍道弘敏(鹿児島県大島支庁)]9:55〜11:45
1. 北洋研究シンポジウムの50年とこれから
笠井亮秀(北大院水)
2. 北海道の漁業者に伝える-北海道水産海洋研究集会
佐野 稔(道栽水試)
3. 東北太平洋岸の水産業と海洋研究集会
筧 茂穂(水産機構資源研)
4. 日本海研究集会から日本海の未来を考える
山下 洋(京大フィールド研セ)
5. 駿河湾の水産海洋学-駿河湾・伊豆海嶺地域研究集会-
植原量行(東海大海洋)
[座長:黒田 寛(水産機構資源研)] 12:50〜16:05
6. 伊勢・三河湾で考えた「環境」と「漁業」
日比野 学(愛知水試漁生研)・羽生和弘(三重水研)
7. 熊野灘の漁業を考える-水産業及び漁村の振興と地域研究集会-
伊藤宜毅(熊野灘漁業を考える会)
8. 43回の「相模湾の環境保全と水産振興シンポジウム」を振り返って
岩田静夫・武井 正(相模湾水産振興事業団)
9. 瀬戸内海と法改正-東部瀬戸内海研究集会
大美博昭(大阪環農水研)
10. 閉鎖性海域環境対策に揺れる瀬戸内海の水産-広島湾研究集会の10年とこれから-
山本民次(流域環境セ)
11. 九州沖縄地区合同シンポジウムの役割と今後の展望
渡辺俊輝(山口水研セ)・滝川哲太郎(長崎大)・
中野俊也(長崎海洋産業クラスター形成推進協議会)
12. 南九州水産海洋研究集会10年の歩み
宍道弘敏(鹿児島県大島支庁)
13. 海を俯瞰的に、時には仰視的に考える-海と漁業と生態系に関する研究集会-
米崎史郎(水産機構資源研)
総合討論 16:20〜17:30
(テーマ:地域研究集会の貢献と期待)
[司会進行:市野川桃子(水産機構資源研)]
パネラー: 桑村勝士(宗像漁協),上原匡人(恩納村漁協),
銭本 慧(合同会社 フラットアワー),矢倉浅黄(宮城県庁)