テ ー マ:漁海況予報の歩みと技術革新―水産資源の持続的利用を目指して
日 時:2025年3月15日(土)9:30~15:30
開催場所:東京海洋大学白鷹館 1F 講義室、オンライン併用
共 催:日本海洋学会
後 援:日本海洋政策学会
開催趣旨:
水産海洋研究におけるモニタリング(以下,水産海洋モニタリング)の目的は,水産業の対象となる生物およびそれらが生息している海の状態について,継続的に観測し,将来を予測するための定量的な情報を得ることである.近年の地球温暖化に伴い,海洋熱波をはじめとした海洋環境の急変や水産資源の変遷が水産業に大きな影響を与えていることから,水産海洋モニタリングの重要性はますます高まっている.水産海洋モニタリングは,これまで公設の研究機関や大学などが主体となり実施されてきたが,近年の技術の進歩により効率的な水産海洋モニタリングが可能となり,研究機関・漁業者・一般市民が協働するトランスフォーマティブ・サイエンスも広がりつつある.本シンポジウムでは,漁業者・市民が参加する沿岸域での水産海洋モニタリングの現状を紹介し,その問題点や解決すべき課題,利点や多様なニーズ,将来性などを考えることで,持続可能な漁業やシチズンサイエンスの観点から今後の水産海洋モニタリングのあり方を議論する.