1997-2008年の記録一覧
水産海洋シンポジウム
The Japanese Society of Fisheries Oceanography Symposium
研究発表大会シンポジウム
沿岸域のレジームシフトと資源変動
主 催:水産海洋学会
日 時:
2008年11月11日 13:30−17:20
場 所:
東京大学弥生講堂・一条ホール
コンビーナー:
木村伸吾・河村知彦・平松一彦・小松輝久・小松幸生・北川貴士(東大海洋研)
プログラム
趣旨説明: 木村伸吾(東大院新領域/海洋研)
13:30−13:35
座長:
片山知史(中央水研)
S01. 海底堆積物記録から見たカタクチイワシ・マイワシ資源の100年スケール変動
○加 三千宣 (愛媛大上級研究員センター)・武岡英隆(愛媛大CMES)・杉本隆成(東海大海洋研)
13:35−14:05
S02. 西部遠州灘における魚種交替と黒潮内側域の海況変動
○中村元彦(愛知水試)・鈴木達也(千葉水総研セ)・渡慶次力(宮崎水試)・清水学(中央水研)・秋山秀樹(西海水研)
14:05−14:35
S03. 石狩湾系ニシンの仔稚魚期における成長・生残過程と沿岸水温
○石田良太郎(釧路水試)・高柳志朗(稚内水試)・佐々木正義(釧路水試)・田中伊織(道中央水試)
14:35−15:05
休憩:15:05−15:20
座長:
河村知彦(東大海洋研)
S04. エゾアワビ資源の変動と冬季沿岸水温の関係
○高見秀輝(東北水研)
15:20−15:50
S05. アワビ類およびサザエ資源の長期変動と大規模気候変動および海藻群落との関係について
○早川淳・河村知彦・渡邊良朗(東大海洋研)
15:50−16:20
S06. 周防灘におけるアサリ・ハマグリの資源と海洋環境の関係
○浜口昌巳・堀正和・山田勝雅・上村了美(瀬戸内水研)
16:20−16:50
S07. 沿岸魚類資源の中長期変動とレジーム・シフト
○片山知史(中央水研)
16:50−17:20
開催趣旨:
いわし類をはじめとする海洋生物資源の変動が、地球規模の気象変動、大洋規模の海洋変動と同期的に生じていることが明らかになり、「海洋生態系のレジームシフト」という考え方が定着しつつある。これまで海洋生態系のレジームシフトに伴う資源量変動の研究は、主に沖合域に広く分布する浮魚資源などを対象に行われてきたが、地球規模の気象変動、海洋変動は、海洋表層だけではなく、海洋底層部や浅海域においても生態系のレジームシフトを生じさせ、様々な生物資源に影響を及ぼしているものと考えられる。実際に、最近では、沿岸の浅海域においてもレジームシフトに伴う資源量変動が報告され始めている。本シンポジウムでは、そのような沿岸域における例を取り上げ、それぞれの発生機構や相互の関連性について議論する。