挨 拶: 水産海洋学会長・渡邊良朗(東大海洋研) |
趣旨説明: 小林雅人(横浜商大) |
1.増養殖の諸課題 座長:中田 薫(水研セ中央水研) 9:15〜11:15 |
• 沿岸域の漁場整備の方向性・・・井上清和(水産庁・漁港漁場整備部) |
• 湾の物質収支から見た適正カキ養殖量の算定・・・山本民次(広大院生物圏科学) |
• ヒラメの放流効果を高める諸条件・・・大河内裕之(水研セ宮古) |
2.魚類資源の諸課題 座長:二平 章(茨城内水面水試) 11:15〜14:50 |
• 伊勢・三河湾における水産資源の変動と漁業生産・・・船越茂雄(愛知水試) |
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昼休み(11:55〜13:10) [ 幹事会(12:00〜13:00)] |
宇田賞・論文賞授賞式 13:10〜13:30 |
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• 内湾域で魚類の加入量を左右する要因は何か・・・日米のスズキ類を例にして・・・小路 淳(広大水実) |
• ヒラメ幼稚魚成育場の環境収容力・・・山下洋(京大フィールド研セ) |
3.モデル化の諸課題 座長:岸 道郎(北大院環境科学) 14:50〜16:10 |
• 海面魚類養殖漁場の適正養殖量モデル・・・横山寿・阿保勝之(水研セ養殖研) |
• アサリの生活史を考慮した生態系モデルの構築・・・古川恵太(国総研) |
4.総合討論 座長:山本民次(広大院生物圏科学)・片山知史(水研セ中央水研)
16:10〜16:40 |
2006年度水産海洋学会 通常総会 16:40〜17:30 |
開催趣旨
沿岸域は魚介藻類に富み、増養殖も行われることなどから、非常に集約的な漁業活動が展開されている。しかも、陸水の流入に加え、人間活動のインパクトも大きく、水産資源はその影響を強く受け変動する。また同時に、生態系内での被食捕食、種間関係などの生物間の相互作用が加わり、環境と生物と人間活動の関係は非常に複雑である。沿岸環境の保全・改善を図りつつ、沿岸資源の維持・培養に取り組むためには、物質循環を定量的に把握し、生態系モデルによって人為的攪乱の影響を予測するとともに、主要な構成要素である魚類、貝類の生物生産(成長)および加入に関わる生物的・物理的環境要因を明らかにする必要がある。今回は、内湾域を中心とした沿岸域の水産資源変動の課題に対して、水産海洋学がどこまで寄与できるのか、最新の研究成果を紹介し議論することにより、現状の問題点を浮き彫りにし、今後の方向性を明らかにしたい。 |