2010年度九州沖縄地区合同シンポジウム
(日本海洋学会西南支部・海洋気象学会・水産海洋学会合同シンポジウム)
『離島周辺の海洋環境と生物資源・海洋エネルギー』
日 時: 2010年12月8日(水)  10:00〜16:30
会 場: 鹿児島大学稲盛会館(鹿児島市郡元1-21-40 鹿児島大学郡元キャンパス内・工学部地区)
コンビーナー: 山城 徹(鹿大院理工)・中村 啓彦(鹿大水産)
問合せ先: 山城 徹(鹿大院理工)
電話:099-285-8468   E-mail:toru@oce.kagoshima-u.ac.jp
ポスター: →ダウンロード(PDF)


 
開会
10:00
挨  拶: 日本海洋学会西南支部長 宮地邦明(水大校)
趣旨説明: 山城 徹(鹿大院理工)
〜10:15
第1部 話題提供
座長:山城 徹(鹿大院理工)
1)離島周辺海域における混合現象と生物生産
○山崎 秀勝(東京海洋大海洋科学部)
10:15〜11:05
2)潮流発電に関する研究開発の現状と今後の課題
○経塚 雄策(九大総理工)
11:05〜11:55
昼 食(11:55〜13:20)
第2部 一般講演
座長:中村 啓彦(鹿大水産)
3)対馬海峡における表層海流変動
○吉川 裕・増田 章・丸林 賢次・石橋 道芳(九大応力研)
13:20〜13:40
4)対馬東部における渦構造と栄養塩・プランクトン分布
○滝川 哲太郎(水大校)・鬼塚 剛(水研セ中央水研)・小針 統(鹿大水産)・ 杢 雅利(東大大気海洋研)・森本 昭彦(名大水循環セ)・渡邉 敦(東工大院情報理工)・ 吉川 裕・柳 哲雄(九大応力研)
13:40〜14:00
5)山口県下関沖の蓋井島で観測された鋸歯状の水温変動
○新原翔一(九大総理工)・千手智晴(九大応力研)・滝川哲太郎(水大校)
14:00〜14:20
6)日向灘における表層流動場の変動特性
○渡慶次 力(宮崎水試)・柳 哲雄(九大応力研)・福田 博文(宮崎水試)
14:20〜14:40
7)済州島および九州周辺の島における塩分のモニタリング結果から推察される長江希釈水の挙動
○松野 健(九大応力研)・Sang-Hyun Kim(済州大)
14:40〜15:00
休 憩(15:00〜15:10)
座長:山城 徹(鹿大院理工)
8)波力発電の研究開発の現状
○永田 修一(佐賀大海洋エネルギー研セ)
15:10〜15:30
9)ハイブリッドスパー型浮体式洋上風力発電の実証実験
○宇都宮 智昭 (京大院工学)
15:30〜15:50
10)九州離島周辺海域で観測された黒潮と潮流
○山城 徹(鹿大院理工)・永瀬 恭一郎((株)フジタ)・城本 一義(鹿大院理工)・ 河野 泰士(鹿大院理工)・落合 弘志(鹿大工)・菅 章雅(東洋建設(株))
15:50〜16:10
第3部 総合討論 座長:山城 徹(鹿大院理工)・中村 啓彦(鹿大水産) 16:10〜
閉会
16:30
開催趣旨:
 わが国で法律指定された有人離島数は全部で314あり、このうちのほぼ半分が九州沖縄地方に集中している。特に、長崎や沖縄、鹿児島では、県全体の約3〜4割の面積が離島であり、県民の約1割が離島に定住している。これらの離島はわが国の領海、排他的経済水域、大陸棚などの重要な海域とそれらが包含する生物資源・海洋エネルギーの確保に大きく寄与しているにも関わらず、近年の離島の事情は水産業や公共事業等の低迷やそれに伴う大幅な人口減少、高齢化の加速によって、非常に厳しいものとなっている。離島の周辺には良好な海洋環境が存在し、豊富な生物資源と海洋エネルギーに恵まれている。本シンポジウムでは、まず基調講演により、さまざまな離島周辺の海洋環境およびそれらに関わる生物資源や海洋エネルギーの情報を提供してもらい、次に種苗生産や養殖技術、加工技術等の研究開発や海洋エネルギーの利活用、人工海底山脈の構築などの実証実験の場といった総合的な海洋調査・研究・実験の拠点として、九州沖縄地方の離島の活用を議論することを目的としている。