第34 回「相模湾の環境保全と水産振興」シンポジウム(案)
−相模湾の海洋環境と生物相の長期変動について−
日 時:
2010年10月19日(火)
会 場:
神奈川県西湘地域県政総合センター
共 催:
水産海洋学会、(財)相模湾水産振興事業団、小田原市
コンビ−ナ−:
平野 敏行(東京大学名誉教授)、長谷川 保(神奈川水技セ)、 武井 正((財)相模湾水産振興事業団)、岩田 静夫(元神奈川水技セ)
開会のことば:篠田 厚((財)相模湾水産振興事業団)
09:30〜10:00
挨 拶:桜井 泰憲(水産海洋学会長)
加藤 憲一(小田原市長)
武井 正 ((財)相模湾水産振興事業団理事長)
基調講演
「気候変動と私たちの暮らし」 —歴史資料に学ぶ−
近藤 純正(東北大学名誉教授)
10:00〜10:50
話題
1.日本周辺海域に起こった海況の長期変化
友定 彰(元中央水研)
10:50〜11:20
2.相模湾に起こった海況の長期変動の特徴
清水顕太郎(神奈川県水技セ)
11:20〜11:40
−(昼 食)−
(11:40〜12:30)
3.相模湾における水質環境・プランクトンの長期変動
山田 佳昭(神奈川県水技セ)・石川 泰介(いであ株式会社)
12:30〜13:00
4.相模湾における魚類相の長期変化
片山 俊之(神奈川県水技セ相模湾)・楯慎一郎(いであ株式会社)
13:10〜13:40
5.総合討論:平野 敏行(東京大学名誉教授)
(1) 現場からの意見
定置網漁業者:加藤 孝
刺網漁業者:鈴木 喜一
遊漁漁業者:後藤 勇
(2) 討 論
13:40〜14:30
閉会のことば:杉山 武((財)相模湾水産振興事業団)
開催趣旨:
相模湾の漁場環境と生態系は、河川水の大量取水、陸域からの負荷量 (生活廃水、工場廃水) の増大、下水処理水の増大、陸域開発と河川流域の改修・管理による浄化力の低下など陸域環境の大改変と黒潮系水、房総沿岸系水、東京湾系水などの湾外の海洋・水質環境に強く影響される。
近年日本周辺海域では、大型クラゲの日本海への大量来遊、東北沿岸から相模湾への来遊、サワラの分布域の北上、アイゴの分布域の北上と食害、磯焼け現象の拡大、湾東部沿岸域の海草消滅など、「海の温暖化」に関わるような現象が頻発している。
そこで、今回のシンポジウムでは、日本周辺域の海洋環境と気候変動(温暖化)との関わり、相模湾の海洋環境と湾外の海洋環境との関わり、相模湾の魚類相の変化と海洋環境との関わりなどについて論議し、相模湾の海洋環境・生態系保全とモニタリングのあり方について考える。