2008年度九州沖縄地区合同シンポジウム
「漂流・漂着ゴミの科学 −東シナ海・海ゴミプロジェクトの成果と展開」
日 時: 2008年12月11日(木)9:30〜16:00
会 場: 長崎大学(長崎市文教町1-14)
共 催: 水産海洋学会、日本海洋学会西南支部、海洋気象学会、長崎大学
コンビーナー: 磯辺 篤彦(愛媛大CMES)・清野 聡子(東大総合文化)・日向 博文(国総研)・馬込 伸哉(産総研)
問い合わせ先: 〒790-8577 松山市文京町2-5
愛媛大学 沿岸環境科学研究センター(CMES)
磯辺 篤彦 TEL:089-927-9674 FAX:089-927-8182
e-mail:aisobe'at'sci.ehime-u.ac.jp →'at'を@に変換してください。


 
挨  拶: 渡邊 良朗(水産海洋学会長)・中田 英昭(長崎大水産)
09:30-09:40
趣旨説明: 磯辺 篤彦(愛媛大CMES)
09:40-09:50
座長:清野 聡子(東大総合文化)
1.JEANの取り組み
小島 あずさ(クリーンアップ全国事務局)
09:50-10:20
2.NGO/CBOによる海岸漂着ごみ調査
清野 聡子(東大総合文化)
10:20-10:50
3.数値モデルによる発生源特定手法
加古 真一郎(愛媛大)
10:50-11:20
4.HFレーダーによる洋上のゴミ集積域調査
日向 博文(国総研)
11:20-11:50
座長:馬込 伸哉(産総研)
ポスター発表の説明 (●当シンポジウムでは、ポスター発表者も一般公募は行いません)
11:50-12:00
(休憩:12:00-13:30)
座長:日向 博文(国総研)
5.空撮による漂流ゴミモニタリング
馬込 伸哉(産総研)
13:30-14:00
6.海洋プラスチックが運ぶ有害化学物質
高田 秀重(農工大)
14:00-14:30
7.漂流・漂着プラスチックによる新たな海洋汚染
道祖土 勝彦(日大薬)
14:30-15:00
8.東シナ海の海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の観測成果について
畠山 博之(長崎海気台海洋)
15:00-15:20
(休憩:15:20-15:30)
9.総括と今後の課題、総合討論
磯辺 篤彦(愛媛大CMES)
コメンテーター:中西 弘樹(長崎大教育)・松野 健(九大応力研)・五島市関係者・対馬市関係者
15:30-16:00
開催趣旨:
 近年、東シナ海に面した五島や対馬などの島しょ部や九州沿岸には、漁具やプラスチック製品、はては医療廃棄物に至るまで様々なゴミが大量に漂着し、各地方自治体はその対応に苦慮している。特に、過疎化が進む沿岸部や島しょでは、大量の漂着ゴミを拾い集めることのできる十分な人がいないため、処理が自治体財政に過度な負担を強いている。その対策に、ようやく国家レベルで制度が整備されつつあるが、科学技術面からの貢献は、著しく立ち遅れているのが現状である。しかし、東シナ海沿岸の漂着ゴミについては、これまでも、専門家やNGOによって海岸踏査による地道な調査が続けられてきた。さらに、最近の海洋観測技術の高度化、シミュレーション技術の向上、計算機環境や既存データセットの整備によって、漂流ゴミの経路や起源の推定が可能なまでに、現代海洋学は力量をあげている。現在、環境省/地球環境研究総合推進費の助成(D-071)を受け進行中の「東シナ海・海ゴミプロジェクト」の成果と、今後の展開について紹介し、科学的視点に立った漂流・漂着ゴミの実態解明や、環境負荷軽減に資する施策の検討を行うべく本研究集会を企画した。