衛星リモートセンシング漁業・水産ワークショップ in 福岡
−「だいち」(ALOS)等の衛星の九州漁業への活用方法を探る−
日 時:
2008年1月5日(土) 13:00〜17:30
会 場:
アクロス福岡 大会議室
(〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-1-1、TEL:092-725-9113(代表))
共 催:
(独)宇宙航空研究開発機構/水産海洋学会/(財)リモート・センシング技術センター/衛星リモートセンシング推進委員会漁業・水産ワーキンググループ/(社)漁業情報サービスセンター
後 援:
(予定)福岡県/(独)水産総合研究センター/福岡県漁業協同組合連合会/福岡県有明海漁業協同組合連合会/福岡市/福岡市漁業協同組合/福岡県有明海海苔共販漁業共同組合連合会
開 会
司会:二平 章(茨城水試)
13:00〜13:15
あいさつ: 渡邊 良朗(水産海洋学会 会長)
坂田 俊文(衛星リモートセンシング推進委員会委員長)
趣旨説明: 為石 日出生(JAFIC 漁業・水産WG主査) 13:15〜13:25
報 告
13:25〜13:40
「だいち」(ALOS)が見た九州の海
山崎 孝(宇宙航空研究開発機構)
基調講演
13:40〜14:10
有明海と東シナ海の海洋環境のリモートセンシング
石坂 丞二(長大水)
セッション1
「だいち」(ALOS)を利用した沿岸の環境保全の検討
14:10〜15:30
座 長:
吉松 定昭(香川赤潮研)
1) 「だいち」から見た赤潮
渡辺 康憲(瀬戸内水研)
2) 調査船による福岡湾での赤潮発生状況
内田 秀和(福岡水技)
3) 「だいち」がみた博多湾の白濁ブルーム現象
浅沼 市男(東京情報大)
4) 「だいち」が九州沿岸の新しい海洋現象に迫る
木村 典嗣((株)NTTデータ)
休 憩
15:30〜15:40
セッション2 沿岸漁業への衛星の利用
15:40〜17:00
座 長:
稲掛 伝三 (中央水研)
5) 衛星を利用した中西部日本海マグロ漁場探索
志村 健(鳥取水試)
6) AMSR-Eを用いて試行中の高精度海況図の利用
久野 正博(三重科技セ水産)
7) 人工衛星で捉えられたシラス漁場
中村 元彦(愛知水試)
8) 衛星から見た有明海ののり漁場
岩渕 光伸(福岡水技有明)
安藤 朗彦(福岡県企画振興部)
総合討論
「だいち」等の衛星の九州漁業への活用方法を探る
17:00〜17:30
司 会:
安藤 朗彦(福岡県企画振興部)・為石 日出生(JAFIC)
話題提供:
1) 近隣諸国の赤潮の日本近海への影響
伊藤 喜代志((株)環境シミュレーション研究所)
2) 赤潮被害低減にはどうしたらよいか
菊池 隆展(愛媛水試)
閉会挨拶
山崎 孝(宇宙航空研究開発機構)
17:30
開催趣旨:
2006年1月24日、人工衛星「だいち」(ALOS)が打ち上げられ、ほぼ2年が経過した。「だいち」は、陸域だけでなく海の状況も鮮明に観測し、07年4月20日に博多湾にて珍しく発生した円石藻類の白濁ブルームをみごとに捉えた。この白濁現象は、その形状を詳細に見ると多くの潮境や微細渦を含んでいる。このことから、「だいち」の観測センサは、海の微細構造やまだ発見されていない新しい海洋現象を捉える可能性が高いと期待されている。
このような環境保全の観点ばかりでなく、浮魚類の産卵場・成育場としても重要な九州沿岸海域の話題を中心とした、衛星による漁業資源管理を主対象に、非常に貴重な現象を衛星から捉えた福岡県でこのワークショップを開催することは、海と漁業を守る意味からも大変意義深いものがある。
今回のワークショップでは、「だいち」などの衛星を利用して海洋環境を把握することにより、衛星が環境保全にいかに寄与できるか、また衛星の漁業への利用例を通して、九州の漁業を守るために衛星で何が出来るのかを実際に取得された情報を用いて議論する。