第8回「広島湾研究集会」
山・川・海の連環系として水域の持続的生産性を探る
日 時: 2007年12月21日(金)13:00〜17:00
会 場: 広島県情報プラザ多目的ホール(広島市中区千代田町3丁目7番47号)
共 催: 水産海洋学会,広島大学大学院生物圏科学研究科,広島大学「里海」創生プロジェクトセンター,瀬戸内海区水産研究所,広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター,産業技術総合研究所中国センター
コンビ−ナ−: 井関和夫(広大院生物圏科学),山崎 誠(瀬戸内水研),赤繁 悟(広島水海技セ),谷本照巳(産総研)


 
挨  拶:水産海洋学会長 渡邊良朗
      広島県立水産海洋技術センター長 馬久地隆幸
13:00-13:05
趣旨説明:井関和夫(広大院生物圏科学)
13:05-13:15
セッション1: 陸−海連環系の生産システムを探る
座長:谷本照巳(産総研)
1)太田川の天然遡上アユ復活に向けた取り組み
  −産官学の連携調査・研究−
山本貴広・上 真一(広大院生物圏科学)
13:15-13:45
2)陸−海相互作用系における藻場の役割
堀 正和(瀬戸内水研)
13:45-14:15
3)広島湾元宇品海岸における藻場群集の長期変動
田中 博(広大院生物圏科学)
14:15-14:35
(休憩:14:35-14:50)
セッション2: 二枚貝の持続的生産性を探る
座長:赤繁 悟(広島水海技セ)
4)アサリやベントスの成育に適した干潟造成土壌
西嶋 渉(広大工)
14:50-15:20
5)包括的環境保全と貝類漁業のあり方について−山河無くしてアサリ無し−
浜口昌巳・手塚尚明(瀬戸内水研)・井関和夫(広大院生物圏科学)
15:20-15:50
6)かき養殖における持続的生産のあり方
平田 靖 (広島水海技セ)
15:50-16:20
座長:井関和夫(広大院生物圏科学)・山崎 誠(瀬戸内水研)
7)総合討論
16:20-17:00
開催趣旨:
 広島湾は閉鎖性の強い内湾であり,藻場・干潟の減少,貧酸素水塊などの水質・底質の悪化,赤潮の発生,それらに伴う魚介類の再生産力の低下などの問題を今日に至るも抱え,持続的生産性が懸念されている.そこで,海域環境と生産システムに関する従来の知見を整理し,閉鎖系海域としての共通性の高いプロセスや広島湾固有のプロセスの区別,海域の生物生産性へ及ぼす自然および人間活動の評価,陸−海連環系としての生産システムのあり方,およびこれら問題解決に向けた対策等を探る.このため,広島湾を含めた瀬戸内海における研究事例や,対策の取り組み状況についても紹介して頂き,意見交換の場とする.