資源変動と流通加工の変化に対応した多獲性魚類の漁業生産のこれから
共 催: 東北区水産研究所・水産海洋学会
日 時: 2007年5月25日(金) 9:30-17:30
開催場所: 宮城県民会館601大会議室
〒980-0803 仙台市青葉区国分町3−3−7 TEL: 022-225-8641
コンビ−ナ−: 上野康弘(東北水研八戸)・新田信一(宮城水産加工研)・稲田博史(海洋大科学)


 
開会
09:30-09:40
挨拶: 東北区水産研究所長 關 哲夫
     水産海洋学会会長 渡邊 良朗(東大海洋研)
趣旨説明:上野康弘(東北水研)
09:40-09:50
1.1. 東北・北海道太平洋岸における多獲性魚類の漁獲量の変動とその要因
09:50-10:30
座 長:石田行正(東北水研)
1-1 浮魚類の漁獲量および資源変動: 中神正康(東北水研)
1-2 底魚類の漁獲量および資源変動: 成松庸二・伊藤正木(東北水研)
2.漁業生産現場の変化:魚価の変遷、経営上の問題点のレビュー
10:30-11:45
座 長:稲田博史(海洋大科学)
2-1 さんま棒受網漁業の変遷と現状の課題について: 時松靖之(全国さんま漁業協会)
2-2 北部太平洋まき網漁業の生産構造の変化について: 田中弘太郎(北部太平洋まき網漁業協同組合連合会)
2-3 沖合・遠洋いか釣り漁業について: 熊谷拓治(八戸みなと漁業協同組合)
昼休み(11:45〜12:45)
3.主要水揚げ港周辺の冷凍、加工、流通の質的、量的な変化とそれを招いた要因
12:45-14:05
座 長:時松靖之(全国さんま漁業協会)
3-1 釧路: 夏目雅史(北海道釧路水試)
3-2 八戸: 上野康弘(東北水研八戸)
3-3 石巻: 新田信一(宮城水産加工研)
3-4 銚子:中神正康(東北水研八戸)
4.世界的な水産物流通・加工・消費の動向と日本の生産との関係
14:05-14:55
座 長:新田信一(宮城水産加工研)
4-1 世界的な水産物需給の動向: 多屋勝雄(海洋大科学)
4-2 水産物を国際流通させるために必要な条件と規格: 木村郁夫(中央水研)
休憩(14:55〜15:15)
5.今後の方向について(改善についてのアイデア)
15:15-16:55
座 長:上野康弘(東北水研八戸)
5-1 水産行政の立場からの考え方: 加藤久雄(水産庁沿岸沖合課)
5-2 漁業生産技術の視点から: 稲田博史(海洋大科学)
5-3 新しい沖合浮魚漁業の導入とその考え方: 熊沢泰生(ニチモウ)
5-4 産地市場の立場から: 須能邦雄(石巻魚市場)
総合討論
16:55-17:45
現在の漁業と国際環境を考慮した上で沖合漁業の生産体制・水揚げ港の改善方向などについて議論
開催趣旨:
 サンマやさば類などの多獲性魚類は海洋変動の影響や過剰な漁獲により大きな資源変動を示す。一方、近年、多獲性魚類の水揚げに伴う魚価の暴落が漁業経営に大きな影響を与えている。東北・北海道太平洋側の漁港では、伝統的にサンマ、いわし類、さば類、たら類、いか類などの大量水揚げがあるが、近年は遠洋漁業の縮小や沖合資源の不振などから水揚げ量が減少し続けており、これに伴って水揚げ港での冷凍業、加工業、流通業などに質的・量的な変化が生じている。このような水揚げ港における漁獲物の受け入れ体制の変化は、水揚げ価格の暴落に密接に関連しているばかりか、漁業の経営やTACの遵守にも大きな影響を与えている。今回の研究集会では、1970年代から現在に至るまでの東北・北海道太平洋側の資源・漁獲の変化と水揚げ港を中心とした流通加工業の変遷とを関連づけてまとめ、一方で世界的な水産物需要を把握することにより今後の漁船漁業の生産(様式)がどのようにあるべきかを考えていきたい。
 
問い合わせ先: 独立行政法人水産総合研究センター東北区水産研究所

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