第 30 回「相模湾の環境保全と水産振興」シンポジウム
−河川取水に関わる水域環境・漁業の総括と将来展望−
日 時:
2006年10月11日(水)09:30〜14:30
会 場:
小田原市中央公民館ホール
コンビ−ナ−:
平野 敏行(東京大学名誉教授)、今井 利為(神奈川県水技センター)、平元 貢((財)相模湾水産振興事業団)、岩田 静夫((社)漁業情報サービスセンター)
共 催:
水産海洋学会・(財)相模湾水産振興事業団・小田原市
開会のことば: 小野 誠 ((財)相模湾水産振興事業団)
09:30〜10:00
挨 拶: 渡邊 良朗(水産海洋学会長)
小澤 良明(小田原市長)
武井 正 ((財)相模湾水産振興事業団)
基調講演
座長:鈴木 秀弥(元水工研)、岩田 静夫((社)漁業情報サービスセンター)
稲作漁労文明の特徴と水循環機能の再生
安田 喜憲(国際日本文化研究センター教授)
10:00〜10:50
話 題
1.下水処理水放流調査の中間総括と今後の方向
平野 敏行(東京大学名誉教授・下水処理水調査検討会委員長)
10:50〜11:40
座長:今井 利為(神奈川県水技センター)、川原 浩(神奈川県水技センター相模湾試験場)
2.相模湾の波浪特性と海岸浸食
磯崎 一郎(元気象研究所)
12:40〜13:20
3.基幹漁業である定置網漁業の課題と今後の方向
石戸谷 博範(神奈川県水技センター相模湾試験場)
13:20〜14:00
総合討論
座長:平野 敏行(東京大学名誉教授)
14:00〜14:30
閉会のことば
篠田 厚((財)相模湾水産振興事業団)
開催趣旨:
「相模湾の環境保全と水産振興」を主テーマとした本シンポジウムは、1977年11月に第1回が開催され今年で30回を迎えることになった。1960年代以降、急速な内陸部の開発と農業・林業の後退などによる流入河川水の汚濁、相模湾・酒匂川の大規模な取水と下水処理水の放流、巨大ダムの建設による土砂の流入減少と海岸浸食など、相模湾を取り巻く自然環境は大きく変化し、漁業を脅かす状況を招くようになった。本シンポジウムではこれらの状況を踏まえて、相模湾水産振興事業団の創設理念と活動を根幹に据え、産学協調を旨として様々な課題を取り上げて論議を重ねてきた。今回は、これまでの論議のうち主要な課題を中心にとりあげ、改めて水域環境の保全と漁業の果たす機能を評価し、今後を展望する。