第1回日本海研究集会 日本海の水産資源と環境・地域社会を考えるシンポジウム
「若狭湾および丹後・越前海域の水産資源の持続的利用と水圏環境保全をめざして
−研究者と生産者・市民のつながりをつくる」
共 催: 水産海洋学会・福井県立大学(予定)
後 援: 福井県漁業協同組合連合会(予定)
日 時: 2012年3月21日(水)13:00-17:00(受付12:30)
場 所: 福井県小浜市川崎 小浜市漁業協同組合2F会議室
コンビ−ナ−: 富永 修(福井県大)・山下 洋(京大フィールド研)・安達辰典(福井水試)・
木所英昭・升間主計(日水研)


 
挨 拶   水産海洋学会会長 桜井泰憲
13:00-13:05
趣旨説明  富永 修(福井県大)
13:05-13:15
【話題提供】
座長:杉本 亮(福井県大)
1. 若狭湾の渦流の基本特性と定置網漁場に与える影響
兼田淳史・高橋竜太・都築 純(福井県大)・鮎川航太(福井水試)
13:15-13:40
2. マナマコの生態と増養殖技術の開発
南 憲吏・大嶋真謙(京大フィールド研)
13:40-14:05
3. 福井県におけるズワイガニの資源量推定と漁業への応用
河野展久(福井水試)
14:05-14:30
−休  憩−
座長:安達辰典(福井水試)
4. 若狭湾における栽培漁業の現状と取り組み
長副 聡・藤本 宏・山本岳男・竹内宏行・
山田達哉・町田雅春・升間主計(日水研)
14:40-15:05
5. 漁業協同組合からの要望
樽谷宏和(小浜市漁協)
15:05-15:20
6. 漁場環境を憂う
松浦高久(福井県漁連小浜支所)
15:20-15:35
7. 小浜市における沿岸域総合管理の取り組みについて
井上 崇(小浜市役所)
15:35-15:50
−休  憩−
【討 論】
座長:座長 山下 洋(京大フィールド研)・富永 修(福井県大)
研究者と生産者・市民のこれからのつながりを考える
 
16:20-18:00
まとめと閉会  山下 洋(京大フィールド研)
開催趣旨:
 日本海は、我が国の16道府県に及ぶ長い海岸線を有し、水産生物の生産においても重要な海域であるが、これまで水産海洋学会が主催する定期的な地域研究集会は開催されてこなかった.そこで、日本海側の試験研究機関が主催となる地域研究集会「日本海研究集会 日本海の水産資源と環境・地域社会を考えるシンポジウム」を、共通テーマとして開催していくことを目指し、その第一歩として、今回、福井県小浜市において、若狭湾および丹後・越前海域の水産資源の持続的利用と水圏環境保全をテーマとした研究集会を開催する.
 日本海の中部に位置する若狭湾と丹後、越前海域を含む地域は、関西圏や中京圏を背景に漁業・養殖業だけでなく海洋レジャーや新鮮な魚介類を売り物とした観光が重要な産業となっている.この地域には京都大学フィールド科学教育研究センター、福井県立大学海洋生物資源学部の2大学、宮津と小浜にある水産総合研究センター日本海区水産研究所の2庁舎、福井県水産試験場と京都府立海洋センターの2公立試験研究機関などがあり、それぞれが異なる役割・機能をもって水産・海洋研究を進めている.しかし、これまで各機関の研究成果の紹介や当海域における水産研究への要望に対して、地域全体で議論する機会はほとんどなかった.そのため、水産海洋学会の地域研究集会を開催することで各機関の定期的なつながりの場を設定し、地域からの要望を取り入れて地域貢献を図っていくことが必要と考えられる.本地域研究集会では、生産者にとどまらず、環境活動団体や小中高校生、大学生・研究者を対象として、地域振興をめざした交流と連携を行うきっかけとする.第1回は、各研究機関による研究の紹介と生産者・市民からの水産・環境研究への要望を参加者が共有することを目的として以下の内容で実施する.