水産海洋シンポジウム
The Japanese Society of Fisheries Oceanography Symposium



東日本大震災後の復旧から復興に向けた水産海洋の課題
 
主 催: 水産海洋学会・日本学術会議水産学分科会
後 援: 北海道大学大学院水産科学研究院
日 時: 2011年11月13日(日)09:00-16:00
会 場: 函館市公民館(函館市青柳町12-17)
コンビーナー:  和田時夫(中央水研),齊藤誠一(北大院水産),片山知史(東北大院農)
プログラム
 
 
挨  拶: 桜井泰憲(水産海洋学会長)
09:00-09:05
趣旨説明: 片山知史
09:05-09:15
1. 漁船漁業と増養殖業の復興へ向けての問題点
座長:高津哲也
1-1. 漁業の水揚げ状況と問題点(カツオ・サンマ)
中園博雄・渡邉一功・緑川 聡・二平 章(漁業情報サービスセンター)
09:15-09:45
1-2. 漁業の水揚げ状況と問題点(サケ,タラ類)
後藤友明(岩手県水技セ)
09:45-10:15
1-3. 三陸沿岸における養殖場の被害状況と復興
酒井敬一(宮城県気仙沼水試)
10:15-10:45
1-4. 北海道におけるホタテガイ養殖場の被害状況と復興
宮澤晴彦(北大院農)
10:45-11:15
2. 海洋環境の回復過程とモニタリング
座長:齊藤誠一
2-1. 仙台湾における震災後の海洋環境
伊藤進一・筧茂穂(東北水研)・八木 宏・杉松宏一(水工研)・
上原伸二(日水研)・ 震災対応漁場環境保全グループ(水研セ)
11:20-11:50
2-2. 沿岸岩礁域の回復過程
吾妻行雄・青木優和・遠藤 光(東北大院農)
13:00-13:30
2-3. 練習船を活用した復興支援教育・研究活動の提案
高津哲也(北大院水産)
13:30-14:00
3. 社会科学からの提言
座長:宮澤晴彦
3-1. 北まき受け入れ体制の回復・復興過程
牧野光琢(中央水研)
14:10-14:40
3-2. 漁村・水産業の復興と地域資源の持続的利用
山尾政博(広島大)
14:40-15:10
総合討論 
座長:和田時夫,齊藤誠一,片山知史
15:10-15:55
閉会の挨拶: 帰山雅秀(北大院水)
15:55-16:00
開催趣旨:
 2011年3月11日に発生した大地震と東北太平洋沿岸を襲った巨大津波による甚大な被害からの復興については,漁業者や水産関係者に対する明確な復興計画の提示が急務であり,その内容とスピードが漁業および漁村の存亡を左右するといっても過言ではない.震災から半年以上が経過し,一部の漁業や養殖が始まった状況で,新たに問題が表面化してきていることが推察される.また海洋環境も,調査が進む中で予想外の現象が把握されてくるであろう.本シンポジウムでは,震災から半年の間の海洋環境,海洋生物,漁業の経過・推移,および水産業全体と漁村が直面ししている問題を整理することによって,復旧から復興に向けた調査研究の課題を議論し,復興に対する水産海洋学の役割を模索する.