第24回常磐・鹿島灘の漁業を考える 「川と海のつながりを考える」
共 催:
水産海洋学会・勝田ライオンズクラブ・常磐鹿島灘の漁業を考える会
後 援:
大涸沼漁業協同組合・那珂川第一漁業協同組合・那珂川漁業協同組合・大洗町漁業協同組合・那珂湊漁業協同組合・磯崎漁業協同組合・茨城県漁業士会・茨城沿海地区漁連
日 時:
2010年3月7日(日)13:00-16:30
会 場:
ワークプラザ勝田1階多目的ホール
茨城県ひたちなか市東石川1279(電話029-275-8000)
コンビ−ナ−:
二平 章(茨城大学地域総合研究所)・横須賀正留 (勝田ライオンズクラブ)・丸山 隆(東京海洋大学)
挨拶: 桜井泰憲(水産海洋学会会長・北海道大学水産学部教授)
澤畑浩行 (勝田ライオンズクラブ会長)
鴨志田清美(大涸沼漁業協同組合組合長)
13:00-13:20
趣旨説明: 二平 章(茨城大学地域総合研究所)
13:20-13:30
基調報告
1.河川改変は海や汽水域をどう変えたか
宇野木 早苗(元東海大学教授・日本海洋学会名誉会員)
13:30-14:00
2.川が海の生き物と漁業に与える影響
佐々木 克之(北海道自然保護協会副会長)
14:00-14:30
休憩(15分)
話題提供
1.サケを育む川・那珂川の自然とその遺産的価値
丸山 隆(東京海洋大学)
14:45-15:00
2.河川流量の変化が汽水域生態系・シジミ漁業へ与える影響
濱田篤信(霞ヶ浦生態系研究所)
15:00-15:15
3.河川流量がささえるアユの遡上量
石嶋久男(栃木地域・自治研究所)
15:15-15:30
4.鹿島灘の砂浜消失とハマグリの再生産
二平 章(茨城大学地域総合研究所)
15:30-15:45
パネル討論
司会:丸山 隆(東京海洋大学)
15:45-16:30
開催趣旨:
川がそそぐ海は、生物の種類と数が多く、漁業もさかんである。なぜなら、川は水と砂と栄養を海に運び、海岸と生態系を涵養するからである(宇野木2009)。川がつくりだす汽水域や干潟、浅瀬は、海に生息する魚たちや川と海を行き来する魚たちの産卵場や育成場、また、シジミやハマグリなど二枚貝類の豊かな生産の場となっている。鹿島灘にそそぐ那珂川、久慈川もサケやアユなどを育む川として古くから有名であり、流入する河川水は鹿島灘の海や河口域、涸沼などの汽水域の豊かな自然と魚や貝類たちの生物生産に重要な役割を果たしていると考えられる。しかしながら、これら海や汽水域の環境や生き物に対する流入河川の重要性については、海辺や流域に住む人々に必ずしも十分に認識されているとはいいがたい。そこで、本集会では河口から汽水域および浅海域にわたる魚や貝類の生物生産や自然環境に川がはたす大切な役割について議論する。