第19回熊野灘の漁業を考える
関東東海海域での海況変動と主要水産資源の動向 II
−各海域での海況変動と主要魚の漁場形成−
日 時:
2010年2月20日(土) 13:00−18:00
会 場:
尾鷲市中央公民館3階講堂(尾鷲市中村町)
共 催:
水産海洋学会,三重県水産研究所,熊野灘漁業を考える会
コンビ−ナ−:
伊藤宜毅(考える会),岩田静夫(相模水振興),遠藤晃平(三重農水), 栗藤和治(考える会),関根義彦(三重大院生資),山川 卓(東大院農)
総合司会:平山 厚(考える会)
挨 拶:桜井泰憲(水産海洋学会長),伊藤宜毅(考える会代表)
13:00〜13:10
趣旨説明:伊藤宜毅(考える会)
13:10〜13:20
〔基調講演〕
各海域での漁海況予報と主要魚の漁場形成
岩田静夫(相模湾水産振興)
13:20〜14:00
[話題提供] I.各海域での浮魚資源の変動と漁場形成
座長:
水口忠久(考える会),広岡慎介(伊勢農水)
1. 駿河湾・遠州灘におけるシラス類の漁場形成
長谷川雅俊(静岡水技研)
14:00〜14:30
2. 伊豆諸島海域サバ類の漁獲変動と漁場形成
岡部 久(神奈川水技セ)
14:30〜15:00
−(休 憩)−
[話題提供] II.広域回遊資源の変動と漁場形成
座長:
津本欣吾(三重水研),遠藤晃平(三重農水)
3. ブリ類の漁獲変動と漁場形成
久野正博(三重水研)
15:10〜15:40
4. 熊野灘の海況変動とカツオ類の漁場形成
御所豊穂(和歌山水試),竹内淳一(和歌山水試)
15:40〜16:10
[話題提供] III.近年の黒潮の動向と漁海況情報
座長:
藤田弘一(三重農水),土橋靖史(三重水研)
5. 最近の黒潮流路変化と今後の動向
関根義彦(三重大院生資)
16:10〜16:35
6. 関東・東海海況速報に関連した漁海況情報にかかわるアンケート結果
津久井文夫(静岡水技研)
16:35〜17:00
〔総合討論〕IV.関東・東海海域の海況変動と漁場形成,情報提供に関する今後の課題
座 長:中村保昭(元水研セ,上海海洋大・大連水産学院 ),山川 卓(東大院農)
17:00−17:50
まとめと閉会:紀平正人(三重水研),栗藤和治(考える会)
17:50〜18:00
開催趣旨:
今からちょうど50年前,「海洋漁場学」が故宇田道隆氏によって刊行された.以後,海況変動と漁場形成の関係は,漁業者および研究者の関心の的でありつづけた.関東・東海の海域で関係者に提供開始された「一都三県のマサバ漁海況速報」は,旬報,週報,日報へと情報提供の迅速性と正確性を増すことで,漁業者による利用度が飛躍的に高まっていった.現在ではITを駆使し,三重,和歌山を加えた一都五県によって熊野灘,紀伊水道域まで対象海域を拡大した「関東・東海海況速報」が提供されるようになった.今回は第17回シンポジウムの第2弾として,「主要魚の漁場形成」の視点から,(1)従来から集められた知見の整理を行い,(2)関係漁業者からの意見・要望を頂戴し,(3)より一層,役立つ情報提供へと繋げていくための課題を討議し,(4)資源的,経営的にも安定した漁業生産の構築と発展に資することを目的に企画した.