第10回「広島湾研究集会」
藻場の機能評価と再生
日 時: 2009年12月18日(金) 13:00〜17:00
会 場: 広島県情報プラザ多目的ホール(広島市中区千代田町3丁目7番47号)
共 催: 水産海洋学会,広島大学大学院生物圏科学研究科,広島大学「里海」創生プロジェクトセンター,水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所,産業技術総合研究所中国センター,広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター
コンビーナー: 首藤宏幸(水研セ瀬戸内水研),井関和夫(広大院生物圏科学),谷本照己(産総研中国セ),安江 浩(広島水海技セ)


 
挨  拶:桜井泰憲(水産海洋学会長)
      前川啓一(広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター長)
13:00-13:10
趣旨説明:首藤宏幸(水研セ瀬戸内水研)
13:10-13:15
座長:安江 浩(広島水海技セ)
1.瀬戸内海・広島湾の藻場の特性と再生への課題
吉田吾郎(水研セ瀬戸内水研)
13:15-13:45
2.超音波による藻場計測と藻場分布の経年変化
谷本照己(産総研中国セ)
13:45-14:15
3.広島湾南部海域における海藻類の生産と分解の定量的評価
橋本俊也(広大院生物圏科学)
14:15-14:45
(休憩:14:45-15:00)
座長:谷本照己(産総研中国セ)
4.稚魚の「ゆりかご」としての藻場の機能の定量評価
小路 淳(広大生物圏科学)
15:00-15:30
5.藻場と魚類の空間分布に基づく漁業生産機能の推定
堀 正和(水研セ瀬戸内水研)
15:30-16:00
6.実生苗床を使ったアマモ場修復手法の開発−省力・低コストの藻場造成を目指して−
相田 聡(広島水海技セ)
16:00-16:30
座長:井関和夫(広大院生物圏科学)・首藤宏幸(水研セ瀬戸内水研)
7.総合討論
16:30-17:00
開催趣旨:
 藻場は多くの水生生物の生活を支え,漁場,産卵場,仔稚魚成育場としての機能を有すると共に,水質浄化や炭素固定等の環境保全にも重要な役割を果たしている。瀬戸内海では,高度経済成長期を通じて藻場が著しく減少した。藻場の消失は,漁業資源の持続的生産や沿岸環境に負の影響を及ぼすことから,その再生を目指して様々な試みが成されてきた。しかし,有効な再生策を講ずるためには,藻場の機能を正しく理解し,定量的に評価することが不可欠である。
 そこで,本研究集会では,広島湾を含む瀬戸内海の藻場の特性を整理すると共に,その機能を定量的に評価し,藻場の重要性の実証を試みる。あわせて,藻場の造成事例を紹介し,藻場再生のための課題と今後の方向性を探る。