2009年度九州沖縄地区合同シンポジウム
(日本海洋学会西南支部・海洋気象学会・水産海洋学会合同シンポジウム)
「2009年に発生した九州周辺海域の特異現象」
日 時: 平成21年12月11日(金)10:00〜16:00
会 場: 長崎県JA会館(長崎市出島町1-20,TEL 095-820-2280)
コンビーナー: 秋山秀樹・小谷祐一(西海水研)・三河哲也(長崎海台)


 
開会
10:00
挨  拶: 日本海洋学会西南支部長・海洋気象学会長(代理)・水産海洋学会長(代理)宮地邦明(水大校)
趣旨説明: 秋山秀樹(西海水研)
〜10:10
第1部 話題提供
座長:三河哲也(長崎海台)
1)東シナ海における大型クラゲの大量出現
○秋山秀樹(西海水研)・大型クラゲ国際共同調査事業グループ
10:10〜10:45
2)有明海におけるChattonella赤潮の発生状況
○木元克則(西海水研)・吉田幹英(福岡水技セ有明)・松原 賢(佐賀有明水振セ)・ 北原 茂(長崎水試)・高日新也(熊本水研セ)・柴原芳一(西村商会)
10:45〜11:20
3)九州沿岸域で発生した顕著な副振動(あびき)
○岡田良平(長崎海台)
11:20〜11:55
昼 食(11:55〜13:00)
第2部 一般講演
座長:秋山秀樹(西海水研)
4)海色衛星を利用した東シナ海における低塩分水分布の経年変動とエチゼンクラゲ分布との関係
○佐々木宏明(西海水研)・Eko Siswanto(名大水循環セ)・五味泰史・西内 耕・ 清本容子・岡村和麿・長谷川 徹・石坂丞二(名大水循環セ)
13:00〜13:20
5)九州西方海域における黒潮からの暖水流入と九州西岸域への影響
○種子田 雄 ・ 山田東也(西海水研)・森永健司(中央水研)・中川倫寿(瀬戸内水研)
13:20〜13:40
6)MOVE/MRI.COMでみられた九州西岸における暖水波及
○小嶋 惇・村上 潔(長崎海台)
13:40〜14:00
7)2009年8月上旬,隠岐東方海域における海洋構造と大型クラゲ分布
○滝川哲太郎・秦 一浩・上野俊士郎・河村真理子・宮地邦明(水大校)
14:00〜14:20
休 憩(14:20〜14:30)
座長:小谷祐一(西海水研)
8)有明海の残差流の時空間変動特性−季節変動と大潮・小潮周期変動−
○万田敦昌(長崎大水産)
14:30〜14:50
9)有明海における内部潮汐の観測
○堤 英輔(九大院総理工)・松野 健(九大応力研)
14:50〜15:10
10)2009年夏季の大村湾における風の特性−湾奥部の青潮発生との関連−
○遠山祐一(長崎大院生産)・中田英昭(長崎大水産)・高橋鉄哉(東大院新領域)
15:10〜15:30
休 憩(15:30〜15:35)
第3部 総合討論 座長:秋山秀樹・小谷祐一(西海水研)・三河哲也(長崎海台)15:35〜
閉会
16:00
開催趣旨:
 2009年,東シナ海および九州周辺海域では,海洋生物の大発生(大型クラゲ,赤潮)や特異的な海洋現象(あびき)がいくつか起こり,水産業および漁港漁村を中心に被害があった。奇しくも,これらは我々の属する三学会に密接に関係する事象である。これらの出来事に遭遇した担当者としては,できる限り正確に事象を把握し,事実を記録しておかなければならない。また,今後これらの出来事の発生要因を解明するためには,関連する海洋構造や海水特性の変動傾向等をきちんと整理しておく必要がある.今回の合同シンポジウムでは各学会に関連する事象を実際の担当者に解説してもらうとともに,関連する海洋情報等を関係者から提供してもらい,それらを参加者全員で共有し,各事象の発生要因について論議する。