第40回北洋研究シンポジウム
「気候変化と人間活動に応答する海洋生態系の歴史的変遷と将来予測」
日 時: 2009年3月13日(金)13:00〜17:10
2009年3月14日(土)9:30〜15:30
会 場: 函館市港町3-1-1 北大水産学部 講義棟(大講義室)
共 催: 水産海洋学会、北海道大学大学院水産学研究院
コンビ−ナ−: 桜井泰憲・齊藤誠一・帰山雅秀・岸 道郎(北大院水産)


 
3月13日(金)
開会あいさつ: 水産海洋学会会長 渡邊良朗(東大海洋研) 13:00-13:10
趣旨説明:桜井泰憲(北大院水産) 13:10-13:20
第一部  物理環境と低次生産
座長:岸 道郎(北大院水産)
日本海における冬季海面水温の経年変化
磯田 豊(北大院水産)
13:20-13:55
親潮域における動物プランクトンの生産生態
山口 篤(北大院水産)
13:55-14:30
第二部 高次動物や大型海産植物の応答
座長:桜井泰憲(北大院水産)
海洋環境変化に対する海鳥の応答
綿貫 豊(北大院水産)
14:30-15:05
(休憩:15:05-15:20)
温暖化予測をもとにした大型海産植物の地理的分布変化の推定
小松輝久(東大海洋研)
15:20-15:55
第三部 魚類の環境変化への応答
座長:小松輝久(東大海洋研)
スケトウダラとマダラの再生産過程への影響
桜井泰憲(北大院水産)・山本 潤(北大FS)
15:55-16:30
マイワシとカタクチイワシの生活史特性
青木一郎(東大院農)
16:30-17:05
(懇親会:17:30-19:00)
3月14日(土)
サケ属魚類と長期的な気候変動との関係
帰山雅秀(北大院水産)
9:30-10:05
音響を用いた水産資源探査と資源変動の研究
飯田浩二(北大院水産)
10:05-10:40
(休憩:10:40-10:50)
北太平洋におけるサンマの生態と環境変動への応答
渡邊良朗(東大海洋研)
10:50-11:25
マグロの資源と環境変動について
木村伸吾(東大海洋研)
11:25-12:00
(昼食:12:00-13:00)
第四部 モデル化と今後への展望
座長:磯田豊(北大院水産)
衛星情報の持続可能な漁業・養殖業への応用展望
齊藤誠一(北大院水産)
13:00-13:30
魚の回遊モデル・成長モデル
岸 道郎(北大院水産)
13:30-14:00
順応的生態系管理の数理モデル
松田裕之(横浜国大院環境情報)
14:00-14:30
いわし類資源の数十〜数百年スケールの変動
杉本隆成(東海大海洋)・加三千宣(愛媛大CMES)・黒田一紀(元日水研)
14:30-15:00
まとめ   座長:帰山雅秀(北大院水産) 15:00-15:30
開催趣旨:
 レジームシフトを初めとした長期の気候変動が海洋の生物資源変動に及ぼす研究はここ10年で飛躍的に進歩を遂げてきた。これは国際的には「GLOBEC」を中心としたプロジェクト研究が、国内的には水産庁が中心となったVENFISHなどの多くのプロジェクト研究、日本学術振興会科学研究費補助金(科研費)の基盤研究Sなどによって支えられてきた。今回のシンポジウムは今年度で5年計画の最終年度を迎える科研費の基盤研究S「気候変化と人間活動に応答する海洋生態系の歴史的変遷と将来予測」の総まとめとして、研究に加わった人たちを中心として気候変化と人間活動が海洋生態系に及ぼす影響について最新の研究を総括する。