第9回「広島湾研究集会」
内湾水産業に関わる多様な物質の輸送 −浮遊生物から海岸漂着物まで−
日 時:
2008年12月19日(金) 13:00〜17:00
会 場:
広島県情報プラザ多目的ホール(広島市中区千代田町3丁目7番47号)
共 催:
水産海洋学会,広島大学大学院生物圏科学研究科,広島大学「里海」創生プロジェクトセンター,瀬戸内海区水産研究所,広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター,産業技術総合研究所中国センター
コンビーナー:
谷本照己(産総研中国セ),井関和夫(広大院生物圏科学),首藤宏幸(瀬戸内水研),安江 浩(広島水海技セ)
挨 拶:渡邊良朗(水産海洋学会長)
馬久地隆幸(広島県立水産海洋技術センター長)
13:00-13:10
趣旨説明:谷本照己(産総研中国セ)
13:10-13:15
セッション1: 内湾浮遊・漂着物の実態と水産業との関わり
座長:
安江 浩(広島水海技セ)
1.広島湾における浮遊,海岸漂着物の実態
竹本 伸(宇宙船地球号の会)
13:15-13:45
2.クラゲの大量発生の実態
藤井直紀(愛媛大沿岸セ)
13:45-14:15
3.広島湾の海底ゴミの実態と回収への取り組み
松田 要(東江漁協)
14:15-14:35
4.数値モデルによる内湾浮遊物の輸送経路の推定
谷本照己・橋本英資(産総研中国セ)
14:35-15:05
(休憩:15:05-15:20)
セッション2: 浮遊幼生の動態と水産業との関わり
座長:
首藤宏幸(瀬戸内水研)
5.広島湾におけるマガキ養殖用種苗の確保のための浮遊幼生動態調査
平田 靖(広島水海技セ)・橋本英資(産総研中国セ)
15:20-15:50
6.内湾・内海域における生態系保全および持続的生産のための浮遊幼生動態調査
浜口昌巳 (瀬戸内水研)
15:50-16:20
座長:
井関和夫(広大院生物圏科学)・谷本照己(産総研中国セ)
7.総合討論
16:20-17:00
開催趣旨:
内湾には陸域から入った浮遊ゴミ,海岸漂着ゴミ,海底ゴミが集積し,景観や漁業,内湾生態系への影響が懸念されている.一方,浮遊物の中には海で生成される牡蠣やアサリなどの幼生やクラゲなどの生物も含まれる.牡蠣やアサリなどの幼生は水産業の基礎を支える有用な生物であるが,クラゲは大量に発生して水産業や内湾生態系に悪影響を及ぼすこともある.そこで,海洋ゴミやクラゲの実態と漁業への影響,それらの輸送経路の予測および牡蠣やアサリなど浮遊幼生の動態について,広島湾を含めた瀬戸内海における事例を紹介し,内湾域の浮遊物と漂着物の実態と動態,それらと水産業との関わりを整理して,持続性のある内湾水産業のあり方を探る.