開会挨拶:渡邊良朗(水産海洋学会長)
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13:00〜13:10 |
趣旨説明:水野知巳(三重水研鈴鹿)
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13:10〜13:15 |
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基調講演 |
座長:中村元彦(愛知水試漁生研)
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「きれいな海から豊かな海へ〜漁業生産の場としての内湾環境を」
相馬明郎(みずほ情報総研)
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13:15〜14:15 |
(休憩:14:15〜14:25)
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研究報告 |
座長:藤田弘一(三重水研鈴鹿)
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1.三重県のノリ養殖動向と伊勢湾の気象・海況の変動について
坂口研一(三重水研鈴鹿)
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14:25〜14:55
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2.知多半島沿岸におけるノリ養殖の動向と栄養塩の長期変動について
原田靖子・山本有司・石元伸一(愛知水試漁生研)
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14:55〜15:25
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3.伊勢湾のアサリ資源回復に向けた視点
日向野純也(養殖研)
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15:25〜15:55
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4.総合討論
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15:55〜16:25
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閉会挨拶: 中島博司(三重水研)
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16:25〜16:30 |
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開催趣旨: |
伊勢・三河湾では,高度経済成長期に名古屋市・四日市市・豊橋市など湾奥周辺部の都市化に伴う生活排水や工業廃水の急増に加え,浅海域の埋め立てに伴う水質浄化機能の低下によって,湾の富栄養化が急速に進んだ。ところが近年では,総量規制による流入負荷削減が進み,栄養塩の減少による黒ノリの色落ち被害が常在化している。加えて,赤潮発生頻度やクロロフィル量は依然として高く,貧酸素水塊の規模はむしろ拡大・長期化し,漁業生産量も1980年代前半をピークに減少傾向が続いている。特に,伊勢湾の黒ノリ生産量とアサリ漁獲量は,ピーク時の3割を下回っている。伊勢・三河湾のような「里海」では,本来豊かな生物生産を背景に沿岸漁業が営まれている。しかし,内湾域の漁業生産が低迷して生産の場としての機能が失われようとしているなか,この研究集会では物質循環の推移と問題点を整理した上で,黒ノリや二枚貝類の安定した漁業生産に向けての課題を明らかにし,今後の対策を検討したい。
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