第15回熊野灘の漁業を考える
− 山・川・海の多面的機能−
共 催: 水産海洋学会・熊野灘漁業を考える会
三重県科学技術振興センター水産研究部
日 時: 2006年2月18日(土)13時〜17時45分
開催場所: 尾鷲市中央公民館 3F講堂(尾鷲市中村町)
コンビ−ナ−: 関根義彦(三重大生物資源)、栗藤和治(尾鷲市)、山川卓(東大院農)、藤田弘一(三重科技セ水産)、佐野登(朝日新聞)、伊藤宜毅(津農水商工)


 
開 会
13:00〜13:30
開会挨拶:渡邊良朗(水産海洋学会会長)、伊藤宜毅(熊野灘漁業を考える会)
趣旨説明:関根義彦(三重大生物資源)
〔基調講演〕
13:30〜14:30
森は海の恋人 −牡蠣養殖を通して見た海と山のかかわり−
畠山 重篤(牡蠣の森を慕う会代表)
セッションI  川の機能と山とのかかわり
14:30〜15:40
(1)三重県の河川における魚類相について
名越 誠(奈良女子大名誉教授)

(2)三重県の森林の現状と海・川への影響
速水 亨(速水林業)

座 長:遠藤晃平(三重県農水商工)、平山 厚(紀北町産振課
休  憩
15:40〜15:50
セッションII  海の機能と山・川とのつながり
15:50〜16:50
(3)森の栄養分が海を育てる
松永勝彦(四日市大)

(4)海の多面的機能と水産資源
山川 卓(東大院農)

座 長:水口忠久(南勢志摩農水商工)、林 文三(三重県農水商工)
総合討論  山・川・海をつなぐ
16:50〜17:40
座 長:岩田 静夫(JAFIC)、藤田弘一(三重科技セ水産)
まとめと閉会  栗藤和治(尾鷲市)
17:20〜17:30
開催趣旨:
 自然再生への取り組みが盛んに行われるようになってきた。熊野灘沿岸地域でも海の環境を守るために山に木を植える活動が行われ、コンクリートを用いた河川工法の問題点が問われるようになり、地先海域では藻場の造成などが進められている。そこでは生物の多様性を含めた生態系の保全が検討され、より大きな視野で環境をとらえるようになってきた。
 第14回熊野灘研究集会では、海の中の森造りをテーマとして、藻場の再生と環境保全への取り組みの現状とその課題、考え方等が論議された。今回の集会では、林業と森林の保全の視点も加えて、山・川・海の多面的機能とその連関性について焦点を当て、それらが熊野灘の海洋環境、水産資源培養および漁業生産に果たす役割について議論を行う。