「2004年黒潮大蛇行−その実態と水産資源への影響を探る−」
主 催:水産海洋学会
共 催:日本海洋学会
日 時:
2005年3月31日(木) 09:30 - 16:55
場 所:
東京海洋大学品川キャンパス
コンビーナー:
秋山秀樹(中央水研)・中田 薫(中央水研)・岩田静夫(JAFIC)・谷津明彦(中央水研)
挨 拶:
水産海洋学会長・松山優治(海洋大科学)
趣旨説明:
秋山秀樹(中央水研)
1.現業機関からの報告
座長 中田 薫(中央水研)
09:40 - 10:10
1-1)黒潮流路の監視と予測
吉田 隆(気象庁)
10:10 - 10:40
1-2)海洋速報から見た黒潮大蛇行
林王弘道(海上保安庁)
10:40 - 11:10
1-3)黒潮水域の漁海況予報
秋山秀樹(中央水研)
2.物理的視点からの分析 座長 秋山秀樹(中央水研)
11:10 - 11:40
2-1)黒潮大蛇行の形成と維持
川辺正樹(東大海洋研)
11:40 - 12:10
2-2)中規模渦による黒潮流路変動
花輪公雄(東北大院理)
昼 食(幹事会)
13:30 - 13:40
(宇田賞・論文賞選考結果報告)
3.現場からの報告 座長 岩田静夫(JAFIC)
13:40 - 14:10
3-1)黒潮大蛇行と伊豆諸島海域における漁況変動
米沢純爾・堀井善弘・橋本 浩・青木雄二(都水試)
14:10 - 14:40
3-2)静岡県のシラス漁業における黒潮大蛇行の影響
鈴木朋和・海野幸雄(静岡水試)
14:40 - 15:10
3-3)黒潮大蛇行と熊野灘における漁海況変動
久野正博・山田浩且(三重科学セ水産)
休 憩
4.低次生産・水産生物の再生産への影響 座長 谷津明彦(中央水研)
15:25 - 15:55
4-1)低次生産
中田 薫・日高清隆(中央水研)
15:55 - 16:25
4-2)黒潮流路変動とイワシ類の再生産
中村元彦(愛知水試漁生研)・内山雅史(千葉水研セ)
16:25 - 16:55
5.総合討論 座長 秋山秀樹(中央水研)・谷津明彦(中央水研)
17:00 - 17:50
(2005年度水産海洋学会 通常総会)
開催趣旨
黒潮大蛇行はA型流路とも呼ばれ,1930年ごろからの記録によると過去5回起きている.2004年夏季,13年ぶりに黒潮は大蛇行流路へと変化した.黒潮大蛇行が起きると遠州灘に冷水塊が発生し地域の気候変動にも影響する.一方,水産資源との関連は,主に漁場形成および水産生物の再生産に大別できる.前者は南西海域から東北海域のみならず瀬戸内海にまで影響があるとされ,後者としては,高温・貧栄養な黒潮系暖水による磯焼け現象,黒潮内側域の基礎生産量や稚仔魚の輸送過程の変化といった側面が注目されている.本シンポジウムでは,2004年に起きた大蛇行の形成過程から水産資源への影響について最新の知見を取りまとめ,今後の動向について幅広い角度から検討したい.
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