2002年度水産海洋地域研究集会 ・
第12回熊野灘漁業を考える地域研究集会
「
水産資源の保護・管理による食の安全・安心・安定供給を考える -消費者から信頼される食の提供をー
」
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共 催:
21世紀の水産を考える会・水産海洋学会・熊野灘漁業を考える会
開催日時:
2003年2月22日(土) 13:30〜17:30
開催場所:
尾鷲市役所別館 (尾鷲市中村町10-50)
コンビ−ナ−:
関根義彦(三重大生物資源)・栗藤 和治(尾鷲市水産振興課)
伊藤 宜毅(津地方県民局農水部)・岩田静夫(漁業情報サービスセンター)
挨拶:
水産海洋学会長・熊野灘漁業を考える会代表
趣旨説明:
コンビーナー代表
基調講演
「古代からの水産物利用と将来に向けての食の安定供給」
13:45〜15:00
河井 智康(21世紀の水産を考える会・海洋サイエンティスト)
休 憩 ( 15分 )
パネルディスカッション
「水産物を中心とした食の安全・安定供給」
15:15〜17:30
コーディネーター:
栗藤 和治(尾鷲市水産振興課)
パネラー:
玉本 純生(尾鷲物産)・津本欣吾(農林水産商工部)・
稲葉充子(尾鷲地域活動栄養士)・内山千恵(尾鷲市食生活改善連絡協)・
河井智康(21世紀の水産を考える会)
開催趣旨:
平成13年6月に施行された水産基本法には、「水産物の安定供給と水産業の健全な発展」が理念として掲げられ、国内産の水産物に対する関心が高まってきている。しかし、BSEや偽装表示を始め、食料に関する多くの不祥事が発生し、食料に対する消費者の信用が著しく失墜し、その影響は水産物まで波及している。水産物に対する信頼を回復するためには、生産物の品質管理の状況、生産時期、場所、美味しい食べ方等生産現場、水産物にかかる情報を生産者から消費者に正確に伝える必要がある。
熊野灘の海況は、沖合を流れる黒潮流軸の変動に強く支配されているが、木曽三川等陸域からの影響を大きく受ける伊勢湾内水の影響も無視できない。このような海況の特徴をもった熊野灘には、回遊性魚類や沿岸性の魚介類など多種多様な水産生物がみられる。このような特性を活かし、海苔養殖、バッチ網、一本釣り、巻き網、定置網、魚類養殖など様々な漁業が展開され、カツオ、ブリ類、タイ類、サンマ、イカナゴ、イワシ類、イカ類、アサリ、伊勢海老、海苔など多種多様な魚介類が生産されている。三重県では、2000年には約20万トンの水産物が生産されている。このように、熊野灘は新鮮で、美味い水産物供給している海域であり、三重県ではいま、これら魚介類の鮮度と安全性を高め地元の消費者に提供する、いわゆる「地産地消」運動を展開しているところである。
今回のシンポジウムでは熊野灘での漁業資源、漁業生産の現状を踏まえ、熊野灘での水産物供給をテーマに、基調講演、そして生産者、消費者、研究者及び行政関係者等による「安全で美味しい魚介類の安定供給」についての議論を行い、生産者と消費者との相互理解に努めるとともに水産業の持続的な発展について考える。
2002年度のシンポジウム地域研究集会
伊勢・三河湾の環境と漁業を考える(H15.03.08)
熊野灘地域研究集会
水産資源と食の安全・安定供給を考える(H15.02.22)
21世紀の日本海漁業と衛星 リモートセンシングの活用(H15.01.18)