2005年度水産海洋学会研究発表大会は、12月2-4日に、広島において開催されました。準備・運営は、広島大学大学院生物圏科学研究科と瀬戸内海区水産研究所の会員が担当しました。毎回,発表数が増加してきており,ポスター発表を設けても3日間ですべて終了しないと判断されたため,本学会では初めて口頭発表に2会場を設けました.参加人数は158名にのぼり盛会でした。
大会の概要は以下の通りです.
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大会期日: 2005年12月2日(金)− 4日(日) |
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大会会場: 広島大学生物生産学部他 |
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大会日程: |
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12月2日(金) |
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11:30-13:00 |
幹事会 |
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13:00-17:30 |
研究発表 |
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15:00-15:45 |
ポスター立ち会い |
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12月3日(土) |
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9:00-12:00 |
研究発表 |
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12:00-13:00 |
ポスター立ち会い,賞選考委員会 |
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13:00-16:30 |
研究発表 |
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16:40-18:00 |
宇田賞受賞記念講演 |
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18:30-20:30 |
懇親会(於広島大学学士会館) |
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12月4日(日) |
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9:00-11:30 |
研究発表 |
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11:30-13:00 |
ポスター立ち会い |
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13:00-17:00 |
シンポジウム |
>>> 詳しいプログラムはこちら(Excel:97K) |
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大会実行委員会:
委員長 井関和夫(広島大学大学院生物圏科学研究科)
副委員長 時村宗春(瀬戸内海区水産研究所)
事務局代表 山本民次(広島大学大学院生物圏科学研究科)
事務局副代表 橋本俊也(広島大学大学院生物圏科学研究科) |
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以下、各企画の概要をご報告します。
- シンポジウム「瀬戸内海に見る沿岸生産力の現状と今後」:我が国を代表する沿岸域である瀬戸内海を例として,海洋環境と生産構造の変遷を踏まえ,主に砂浜性二枚貝のアサリ・ハマグリ生産の現状(環境,漁業実態等)を把握し,減少要因や資源回復策についての意見交換が行われました。
- 宇田賞受賞講演:鈴木輝明さん(愛知水試)が「内湾漁場における貧酸素化の機構解明およびその修復に関する研究」で受賞されました.愛知県三河湾における長年の研究から、貧酸素化の動向とその発生原因,さらにはそれらによって壊滅状態となったアサリ資源の回復のための具体的な手法などについて,非常に分かり易く説明していただき,聴講者一同感銘を受けました。
- 研究発表:口頭発表95題、ポスター発表23題、計118題に達し、過去最多でした。このため,「1会場で行うことにより水産分野と海洋分野間の情報交換を密に行う」という学会創設以来のルールに従うと開催日数の増加や発表時間の短縮(10分程度)が想定されたため,幹事会,学会長と相談した結果,初めて会場を2つに分けて行うこととなりました.それでもかなりタイトなスケジュールでした。
- 懇親会:広島大学学士会館レセプションホールで開催されました。これまでにない,洒落たホールでの懇親会でしたので,参加者からは水産海洋らしくない,という声も聞かれました.参加人数は104名で、密度の濃い交流が行われました。
学会長はじめ常任幹事の皆様には,2会場にするに当たり,ご心配をおかけしましたが,参加者数,発表数の飛躍的な増加の中で,各発表時間を15分間に設定することができ,大会の盛況さと発表時間にゆとりがもてた点では,喜ばしく思っております.皆様のご協力,心より感謝申し上げます.
なお文末になりましたが、本大会に対し、株式会社イーエムエス,海洋建設株式会社,日興油脂株式会社,日新興業株式会社,株式会社離合社から御協賛頂きました。ここに厚く御礼申し上げます。
大会事務局代表:山本民次(広島大院生物圏)
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