水産海洋学会2007年度研究発表大会シンポジウム
広域性水産資源と海洋環境の関係解明をめぐる課題と展望
日 時: 2007年11月22日(木)09:30〜17:00
会 場: 静岡県産業経済会館
共 催: 水産海洋学会・東海大学海洋学部・静岡県水産技術研究所・遠洋水産研究所
コンビ−ナ−: 杉本隆成(東海大海洋)・影山佳之(静岡水技研)・川原重幸・宮下富夫・宮部尚純・本多 仁(遠洋水研)


 
挨  拶:渡邊良朗(水産海洋学会長)
09:30〜09:35
趣旨説明:川原重幸(遠洋水研)
09:35〜09:40
第1部 まぐろや鯨などの資源変動と海洋環境の関係
座長:宮下富夫(遠洋水研)
(1)南極生態系におけるナンキョクオキアミ資源の変動と海洋環境との関係
永延幹男(遠洋水研)
09:40〜10:05
(2)外洋生態系におけるアカイカ資源の変動と海洋環境との関係
一井太郎(遠洋水研)
10:05〜10:30
(3)仙台湾におけるイカナゴと高次捕食者との関係
米崎史郎・岡村 寛(遠洋水研)・永島 宏(宮城水研開セ)
10:30〜10:55
(4)小型鯨類の摂餌生態
岩崎俊秀(遠洋水研)
10:55〜11:20
座長:影山佳之(静岡水技研)
(5)日本南岸沿岸域へのカツオ来遊機構
東 明浩(宮崎水試)
11:20〜11:45
(6)沖合域におけるカツオの漁場形成と海洋環境の関係
齊藤宏和・魚浩司(遠洋水研)・清藤秀理(米国NMFS)
11:45〜12:10
(7)クロマグロの初期生活史、生残、加入過程及びそれに関わる海洋環境
田邉智唯・佐藤圭介・稲掛伝三(遠洋水研)・田中庸介(奄美栽培セ)
12:10〜12:35
(昼食:12:35〜13:35)
第2部 海洋環境変動と水産資源変動との関係解明をめぐる理論と技術
座長:本多 仁(遠洋水研)
(8)レジーム・シフト理論と水産資源の変動
川崎 健(東北大名誉教授)
13:35〜14:05
(9)海洋環境の把握技術と水産資源変動解析に果たす役割
淡路敏之(京大院理)
14:05〜14:30
(10)沿岸環境モニタリングの重要性
萩原快次(静岡水技研)
14:30〜14:55
(休憩:14:55〜15:10)
第3部 現状における課題の整理
座長:宮部尚純(遠洋水研)
(11)鯨類と餌環境の関係をめぐる課題
藤瀬良弘(日鯨研)
15:10〜15:25
(12)クロマグロ加入量変動機構の解明に向けた課題
山田陽巳・稲掛伝三(遠洋水研)
15:25〜15:40
(13)海洋環境変動と水産資源変動との関係解明をめぐる課題
杉本隆成(東海大海洋)
15:40〜15:55
第4部 総合討論 —今後の展望—
座長:杉本隆成(東海大海洋)・川原重幸(遠洋水研)

15:55〜16:55
閉会の辞:小林時正(遠洋水研) 16:55〜17:00
開催趣旨:
 我が国の沿岸から沖合における漁業は、小型浮魚類やまぐろ類を始めとする資源の減少や国際的な資源管理の強化等に加えて、海洋生態系への影響評価など様々な課題に直面し、将来に大きな不安を有している。また、地球温暖化に伴う海洋環境の変動が水産資源に及ぼす影響についても様々な懸念が広がっている。このような中、まぐろや鯨など広域性水産資源の変動と海洋環境の変動との関係解明に関する研究は緒に就いたばかりである。そこで、広域性水産資源の変動とそれらが索餌・回遊する場の海洋環境との関係解析をめぐる研究の現状、それらを統合する理論や海洋環境の把握技術の現状を紹介し、現状における課題を整理するとともに、今後の展望を論議する。