駿河湾とその周辺海域生態系の気候と黒潮変動に対する応答
共 催: 水産海洋学会・東海大学海洋学部・東海大学海洋研究所「海と人間」研究フォーラム・静岡県水産試験場・マリン・インパクト21
日 時: 2006年3月11日(土)10時〜17時30分
開催場所: 東海大学海洋学部 1号館2階大会議室
コンビ−ナ−: 杉本隆成(東海大海洋研)・河尻正博(静岡県漁連)・安井港(静岡水試)・小網汪世(海洋圏研・マリン・インパクト21)・稲掛伝三(遠洋水研)


 
開会挨拶と趣旨説明: 杉本隆成(東海大海洋研)
10:00−10:05
セッションI  駿河湾の漁海況に及ぼす気候と黒潮変動の影響
10:05−11:15
(1)駿河湾の海況変動に対する黒潮流路変動と気候変動の影響
轡田邦夫・勝間田高明(東海大海洋)・萩原快次(静岡水試)

(2)衛星画像からみた黒潮変動と駿河湾〜渥美外海のシラス漁獲量の変動
為石日出生・高口俊之(漁業情報サービスセンター)
座 長:安田訓啓(東海大海洋)・河尻正博(静岡県漁連)
セッションII
駿河湾・相模湾生態系の黒潮大蛇行期と非大蛇行期の比較
11:15−13:00
(3)相模湾のプランクトン群集の構造と季節および経年変動
荒功一(日大生物資源)

(4)駿河湾の低次生態系の構造と変動
カサレト‐エステラ・岩田樹哉・鈴木款(静岡大)

(5)サクラエビおよびシラスの漁獲量に対する黒潮変動の影響
田中寿臣・鈴木朋知(静岡水試)
座 長:澤本彰三(東海大海洋研)・福井篤(東海大海洋)
昼  食
13:00−14:00
セッションIII  研究とモニタリング調査の課題
14:00−15:15
(6)関連機関における現状と課題および今後の計画
萩原快次(静岡水試)・鈴木款(静岡大)・中田薫(中央水研)
杉本隆成・田所和明(東海大海洋研)
座 長:安井港(静岡水試)・稲掛伝三(遠洋水研)
休  憩
15:15−15:30
セッションIV  総合討論
11:15−13:00
(7)座長からのコメント

(8)漁業者等からのコメント
實石正則(由比港漁協)・宮城島昌典(清水漁協)

(9)総括討論
座 長:杉本隆成(東海大海洋研)・小網汪世(海洋圏研・マリン・インパクト21)
閉会挨拶: 河尻正博(静岡県漁連)
17:20−17:30
開催趣旨:
 遠州灘沖の黒潮流路は2004年7月から約1年間大蛇行型をとった。これに伴って駿河湾とその周辺海域における漁海況は激変した。04年夏秋季の駿河湾におけるサクラエビとシラスは著しい不漁に見舞われたが、05年の夏秋季には回復している。相模湾では04/05冬春季に久し振りにブリの大量入網があった。本研究集会では、セッションI、IIで、04〜05年の黒潮流路の変動に伴う駿河湾とその周辺海域の低次生産と浮魚資源の来遊および再生産に関わる変動の実態を、その前後と比較しつつ整理し、駿河湾の生態系に及ぼす黒潮や気候変動の影響について検討する。さらにセッションIIIで、今後の研究課題、モニタリング調査のあり方、研究協力体制について議論したい。