北洋研究シンポジウム
知床世界自然遺産:氷縁生態系の保護管理と持続的漁業
共 催: 北大水産科学研究院
水産海洋学会
日 時: 2006年3月6日(月) 9:30〜17:30
開催場所: 北海道大学水産学部 講義棟 大講義室 (函館市港町3-1-1)
コンビ−ナ−: 桜井泰憲・帰山雅秀(北大院水)・松田裕之(横浜国大)


 
挨  拶:渡邊良朗(水産海洋学会会長・東大海洋研)
9:30〜9:40
趣旨説明(背景を含めて):桜井泰憲
9:40〜10:00
1.海洋環境と生態系の特徴
(1) 知床世界自然遺産:登録の経緯と残された課題
星野一昭・吉中厚裕(環境省・釧路)
10:00〜10:30
(2) オホーツク海:特に沿岸の海洋環境
三宅秀男(北大院水)
10:30〜11:00
(3) オホーツク海生態系のモデリング
岸 道郎(北大院水)
11:15〜11:45
座長:桜井泰憲(北大院水)
2.水産資源の持続的利用
(4) 知床半島周辺海域の漁業と水産資源(陸棚)
石田良太郎・鳥澤 雅(釧路水試)・志田 修(函館水試室蘭支場)
11:45〜12:15
(5) 知床半島周辺海域の漁業と水産資源(沿岸)
西内修一(網走水試)
13:15〜13:45
(6) サケ・マス資源と沿岸環境
永田光博(道ふ化場)
13:45〜14:15
座長:吉田英雄(稚内水試)
3.氷縁生態系の保護管理
(7) 陸域―海域生態系の相互作用:サケ類を例として
帰山雅秀(北大院水)
14:15〜14:45
(8) 高次動物の保護管理:アザラシ類管理の課題と現状
小林万里(北の海の動物センター)
15:00〜15:30
(9) 北海道周辺海域のトド:漁業との軋轢と管理の現状
山村織生(北水研)
15:30〜16:00
座長:山中正実(知床財団)
4.生態系の保護管理と漁業との共存
(10) 魚と漁業を守るための知床海域管理計画とは
松田裕之(横浜国大)
16:00〜16:30
(11) 海域生態系の保護管理に向けた漁業制度の課題
牧野光琢(中央水研)
16:30〜17:00
座長:帰山雅秀
5. 総合討論  コンビーナー 17:00-17:30
開催趣旨:
 2005年7月に、南アフリカ共和国ダーバンで開催された第29回世界遺産会議において、知床半島およびその周辺海域(距岸3kmまで)が、国内では白神山地、屋久島についで3番目の世界自然遺産として登録された。
 その登録理由として、北半球では流氷に覆われる南限域、海洋生態系と陸上生態系の相互作用が顕著、両生態系の絶滅危惧種を含む生物種が多様であること、自然と漁業が共存共栄していることなどがあげられている。
 知床ランドスケープ(景観スケール)は、地球温暖化に伴う氷縁生態系の変遷を扱うモデル域としても最適である。周辺海域は漁業が盛んであり、漁業の存続を願う漁業者や地域住民の意識が高い場所でもあり、生態系ベースによる順応的管理と持続的な水産資源管理技術の確立を目指すことの意義は著しく大きい。
 本シンポジウムでは、それぞれ専門分野の研究者に話題を提供していただき、ランドスケープレベルの生態系の保護管理と地域産業の安定・活性化に向けた議論を深め、その方策を探りたい。